柏崎市の史跡:飯塚邸

柏崎市の史跡飯塚邸は、この地域の大地主として経済界や政界で活躍した飯塚家の邸宅でしたが、2001年に第14代当主飯塚知義氏から柏崎市に寄贈されたものです。

飯塚邸

飯塚家はこの地域の大地主として地域経営に貢献し、飯塚弥一郎は明治時代に銀行の設立や石油会社など多くの事業に関係し、経済界および政界で活躍しました。
次男の飯塚知信は昭和4年から10年間高田村の尊重を努め、県立柏崎農業高等学校(現柏崎総合高校)のために枇杷島地内の所有地1万5千坪を県へ寄付するなど、公共のため数々の援助をした。昭和22年10月、昭和天皇が新潟県を巡幸された際に「行在所(あんざいしょ)」として飯塚邸に滞在されました。そのときご覧になった庭園に、陛下から「秋幸苑(しゅうこうえん)」の名を賜りました。
その後、昭和48年には史跡「秋幸苑と行在所」として市の文化財の指定を受けました。
2001年に第14代当主飯塚知義氏から市へ寄贈され、平成15年から一般公開されることとなりました。

飯塚邸つるし雛

秋幸苑は、四季を通じて美しさを楽しむことができます。毎年ご好評いただいている、「つるし雛かざり」は4月からお披露目となります。 つるし雛は江戸時代が始まり。その頃、特別裕福ではない一般家庭では、雛人形はとても高価なものでなかなか手に入らないものでした。そこで、雛人形に変わるものとして生まれたのがこの飾りです。赤ちゃんが生まれた際に、お母さんやおばあちゃん、叔母さんから近所の人たちまで、みんなで少しずつ小さな人形をつくり、持ち寄って「つるし雛」が作られ始めました。また、手作りのつるし雛にはかわいいだけでなく、それぞれに意味が込められており、「草履」は早く歩けるように。また、健脚健康になり、働き者になれるように。「椿」は優雅で美しい女性に育つように。「三角」は昔の薬袋になぞらえて病気に無縁の願いが込められています。

秋幸苑はその名前のとおり、紅葉の美しい庭園ですが、里の木々も色づき、紅葉が見ごろを迎えると11月中旬までライトアップされた幻想的な庭園を楽しむことができます。このライトアップ期間に合わせて琴の演奏会など楽しいイベントが開催され、多くの人で賑わいます。

 

基本情報

所在地

新潟県柏崎市大字新道5212-4

営業時間

午前9時~午後5時

定休日

月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日) 、冬期(毎年12月1日~翌年3月31日)

駐車場

あり

電話番号

0257-41-6609

ホームページ

http://iizukatei.jp/

料 金

一般・高校生以上:310円(210円) 、小・中学生:150円(100円)  ※( )内は、20人以上の団体料金。